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DVDの不良品・DVDの傷

 仙人

はじめに

DVDを使っていてたまに出会うのが不良品のDVDです。また、DVDを扱っていると、どうしても傷をつけてしまうことがあります。これらの問題は、必ずしも、DVDに限定されるわけではなく、CD-RやCD-RWにも当てはまりますが、ここではDVDに話を絞って検討してみたいと思います。

色素への不純物の混入

DVD−Rの不良品で私がよく出会うのは、記録面の色素への不純物の混入です。焼く前では、見た目には良品と全く変わりがありませんので、区別がつきません。この辺がやっかいなところです。しかし、焼き上がって、記録面を見ると、色の違う場所があります。これが不純物の混入によるものです。

やっかいなことに、色にむらがあっても必ずしも不純物の混入とは限りません。書き込みドライブの特性により、色むらが出てしまうケースがあります。たとえば、I−O DATA(アイ・オー・データ機器)のドライブでDVR-ABN16Dでは、どのDVDのディスクを焼いても色むらができます。この場合は、紛らわしいので、早く改善してもらいたいものですが・・・。(^ ^;;;

色素に不純物が混じっていると、正常に書き込みができていないため、読み込む際にエラーが出てしまうと考えられます。実際、色むらが出たディスクでは、ディスクの検証の際、ベリファイで停止してしまうケースが多いです。

DVDの傷

驚くべきことに、新品の状態ですでに傷がついているDVD−Rは大変多いです。傷には大きく分けて二種類あり、線状の傷と点状の傷があります。線状の傷は目立ちますし、傷であることは一目瞭然なので、誰でもわかります。点状の傷は、ほこりなどのゴミと間違えやすく、ほこりだと思いこんでいる人も多いと思います。しかし、吹き飛ばそうとしても、飛んでいかず、拭き取ろうとしても、どうしても取れないので、傷であることがわかります。実際、これを顕微鏡で見ると、はっきりとえぐれているので、傷であることがわかります。

DVDの場合、ほこりや傷がつくことは前提で規格が作られているため、ある程度の傷は読み込む上で問題はありません。とはいえ、傷のついている場所やほこりが乗っている場所は、確実にエラーが出ます。通常は、ドライブやプレーヤーのエラー訂正機能により、この問題を回避しているため、読み込む上で問題がないだけです。エラーが出ることは間違いがないので、最初から傷のついたDVDは、本来、もってのほかです。

ディスクを使っている間に傷がつく場合がありますが、大抵は、取り扱いミスによるもので、ディスクの記録面にふれたりすることが原因です。ディスクを大切に扱っていれば、傷がつくという問題にはほとんど出会わないと思います。しかし、きちんと傷がつかないように取り扱っていて、しかも傷を付けた覚えがないのに、ある日、ディスクの記録面をよく見ると傷があることを発見することがよくあります。この問題について、いろいろ調べたり、考えたりしましたが、結論的には、元々そのディスクには傷がついていて、たまたま、その時まで発見されなかったという場合がほとんどだと思われます。他の可能性としては、傷に見えるが、実は汚れであり、その汚れの元は、空気中に浮かんでいた化学物質やドライブやプレーヤーの中の機械油という場合があります。また、まれにプレーヤーやドライブの設計ミス、故障などにより傷がつく場合もあります。例えば、マイクロソフト社が2001年11月に米国で発売し、2002年2月に日本で発売したXboxというゲーム機ではDVDを再生するとディスク外周部に傷がつく場合があるという不具合が出ました。この件では、マイクロソフトは最初事実を否定し、「自然に傷がついた」、「傷がついても問題はない」などとごまかしていましたが、問題が大きくなると、一転して謝罪し、無料修理と傷のついたディスクの無料交換の方針に転換しました。ほとんどのプレーヤーやドライブでは、規格上、ディスクに傷はつかないはずなのですが、設計が悪いと、ディスクの回転が不安定になるなどにより、レンズとディスクが激突するなどの問題が発生し、ディスクに傷がつくようです。また、パソコン用ドライブの場合、高速回転によりディスクに亀裂が入り、繰り返しの使用により、亀裂が進行、最終的にはディスクが割れる場合もあるようです。こういう場合のドライブ・メーカー側の補償はいったいどうなっているのでしょうね。それから、パイオニアの話によれば、パソコン用ドライブの場合、高速回転であるため、ドライブ内に浮遊するゴミがディスク面に激突し、傷がつく場合があるそうです。これに関しては、低速回転モードを切に要望したいものですね。私たち映画やアニメのコレクターにとっては、購入した映画やアニメなどのDVDは、命の次に大切なのです。その辺を分かってほしいものです。データ処理にかかる時間などどうでもいいのです。

メーカーの見解

不純物の色素への混入は、完全に不良品なので、メーカーに弁解の余地はないと思われます。しかし、新品の状態での傷は、読み込む際にエラー訂正が可能な範囲なら「不良品ではないが、見た目が悪い」(太陽誘電)という見解があります。確かにぎりぎりの線まで譲歩すれば、読み込み可能なら不良ではないと言えるかもしれません。しかし、読み込みが不良になる可能性があるわけなので、実際的には不良品と見るべきものだと思います。失敗する可能性があるディスクは安心して使えませんから、失敗の可能性があるという時点で不良と判断されるべきものだと思います。「傷がついているのは、見た目が悪いだけで、不良品ではない」というのは、メーカーの言い訳に過ぎません。初期状態から傷がついているディスクは、メーカーに返品すべきだと思います。実際、大手メーカーなら、上記の太陽誘電を含め、どこでも返品交換に応じてくれるようです。

不良品の発生率

不純物混入や傷のついたディスクの発生率は、どうもメーカーにより異なる様です。また、だんだん増加の傾向があるようです。具体的に統計を取っているわけではないので、はっきりしませんが、傷のついているディスクの発生率は下記のような順のようです。不純物混入のディスクは、出会った数が少ないため、発生率の比較は不能です。それでも今までに20枚〜30枚ぐらいは出会っています。

傷付きDVD−Rの発生率

イメーション > TDK > 太陽誘電
太陽誘電のディスクの傷の少なさは特筆に値するほどで、30枚〜100枚に1枚ぐらいという感じです。一方、イメーションのDVD−Rは、傷だらけと言っていいほど傷のついたディスクが多いです。実際、90%以上のディスクに傷がついていることが多いです。TDKのディスクは、30%〜50%のディスクに傷がついています。どのメーカーも傷のほとんどは点状の傷です。場所は、外側の縁に近い部分が一番多いですが、縁からかなり離れていることもたまにあります。製造工程のどこで傷がつくかは、メーカーからの回答によれば、不明という事ですが、常識的に言って、たぶん予想はついているものと思われます。マクセル、三菱化学などのディスクはあまり使用していないため、傷の発生率についてははっきりしません。なお、ディスクの価格が低下するにつれ、傷の発生率が高まってきた様です。どうやら生産コストと品質には関係がありそうです。ちなみに、きちんとした記録を取っているわけではありませんが、私のところで書き込みに失敗したパーセンテージは、今まで1000枚以上の書き込みを行って、DVD-Rの場合、0.5%前後の様です。見た目でわずかでも色むらや傷が確認されたディスクは最初から使用しませんので、肉眼で問題のないディスクでの不良発生率はこの程度と思われます。但し、パソコンやドライブの不具合の可能性もありますので、確かなことは不明です。なお、DVD-Rに比較して、DVD-RWの書き込み失敗は非常に多いです。たぶん数倍から10倍以上あります。

不良ディスクや傷つきディスクに対する対策

ずばりディスクの検証をすることをおすすめします。可能な検証は、書き込みソフトにより異なり、ベリファイだけのものとベリファイとコンペアの両方が可能なものがありますが、片方だけ可能なら、片方でも仕方ないですが、両方可能なら両方ともやった方がいいです。経験的には、ベリファイで大抵失敗しますが、ベリファイに成功しても、コンペアで失敗する例があります。一応、私のところでは、ベリファイに失敗した例が6回ほどあり、ベリファイに成功したもののコンペアで失敗した例が1回だけあります。焼いた後、色むらが出たというケースでは、約3分の1がベリファイに失敗し、約3分の2がベリファイとコンペアの両方に成功していますが、ドライブの特性が原因ではないと思われる場合で色むらが出た場合は、念のためディスクは破棄し、メーカーに不良交換を申し入れた方がいいと思います。なお、映像と音声などを記録した場合、色むらの出たディスクで再生が可能だった例は複数確認していますが、やはりどうしても怪しいので、不良交換してもらった方がいいと思います。なお、当然のことですが、パソコンやディスク検証を行うソフトが正常に動作していない場合は、ディスクの検証を行ってもむだですので、正常に動作しているか常に注意する必要があります。もちろん、正常に動作していれば、ディスク検証で完全を期すことができます。

不良交換の方法

購入店で交換するか、メーカーに直接話をして交換してもらいます。メーカーに交換してもらう場合は、メーカーに着払いの宅配便で送るケースがほとんどの様です。ちなみに、イメーションは、すぐに交換品を送ってくれる様です。太陽誘電は、原因などの調査後になるので、返送は約1週間後になる様です。送る際に不良の部分を油性のサインペンで囲んで印をつけておくといいです。

結論

いちいち不良交換をしてもらうのも大変なので、きちんとした記録が必要な場合は太陽誘電のディスクを使い、あまりこだわらない場合はTDK。すぐに傷がつくような劣悪な使用環境で使う予定なら、いつ廃棄してもよいディスクとしてイメーションでもいいかなと思います。もっと評判の悪いメーカーは、もっとどうでもいい目的のために使えばいいと思います。もっとも、私はそういう怪しいディスクは使いませんが・・・。それはともかく、値段にはそれなりの意味があり、安ければ、品質は落ち、高ければ、それだけ品質が高いということになるだろうと思います。その点を考えて、私たち消費者は目的に合わせて選択をすればいいということになります。もちろん、不良品が出れば、メーカーに交換してもらう権利はありますので、イメーションでもTDKでも太陽誘電でも、その他のメーカーでも、不良品は、全部交換してもらってかまわないと思います。メーカーは、それぞれ不良品を出さない様に品質管理面で努力しつつ、同時に価格を下げる努力をすべきだと思います。


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2005年9月21日初稿
2006年1月2日 改訂
2008年1月7日 改訂
2009年10月11日 関連ページを記載
2012年7月12日 H1タグの文字の大きさ、スペース、行間を変更。本文の行間を変更。


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